アート作家になる勇気

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誰にも相手にされない絵

10年以上前、仕事をしながら絵を描いていました

そんなある日グループ展に参加することになり
気合を入れて作品を作りました

東京の路地裏の貸し画廊には
ほとんど人が来ませんでした

当然、絵は売れませんし問い合わせもありませんでした

何を描いたら良いか分からなくなり
10年近く筆が止まりました

仕事にも挫折

世界的ヒット商品の開発スタッフとして
徹夜&休日出勤でバリバリ働いていました

製品リリース後には代休で
一か月半アマゾンのジャングルに
熱帯魚採集に行ったりしました

仕事も遊びも充実です

しかし40歳を越えて、資料整理部署に異動になりました

戦力外です

苦しんで、会社を逆恨みしました




数年後、子供が生まれ育休を取得しました

仕事から離れる時間が出来てほっとしました

Youtube

育休中、自分の作品を見てもらいたくて
Youtubeに動画を投稿しました

創作が楽しく、睡眠時間を削って
制作に没頭しました

アート制作が天職だと実感します

一月近く睡眠3~4時間で制作と
育児家事を回していました

嵐の様な毎日でしたが、充実していました



しかし、40代には20代のような
体力がありませんでした

ある日、急に心臓が痛み出し
命の危険を感じました



そうやって、必死に投稿を続けても
半年間チャンネル登録者は少数でした

コメントもほとんどありません




数か月後、急に一つの動画の
再生数が増えだしました

あっという間に登録者が1000人を越え
収益化の条件をクリアしました


動画の再生数が凄い勢いで
伸びて、10万再生を超えました

急いで収益化申請を出しましたが
結果は収益化不可でした

投稿動画に問題があると管理AIから
メッセージが来たのですが
何が問題なのか教えてくれません



泣く泣く、苦労しながら制作した
動画の半分以上を削除しました

数か月分の作品が無くなりました

自分のどんくささが嫌になります



一か月後に再審査に合格したとき
動画の再生数は100万を超えていました

収益化出来た嬉しさ半分
逃した数十万円の悲しさ半分です


Youtube動画はAI次第で
収益が0になる恐れがあります

リスク分散のため、Youtubeに
頼らない収入を得る必要を感じました


自分の作品を売りたい

けれど、グループ展で誰にも
相手にされなかった作家です

会社でも戦力外

自信がありません

小木曽誠さんの公募に挑戦

画家の小木曽誠さんのファンです

小木曽誠さんの描く水が好きです
癒されます


その小木曽誠さんがご自身のYoutubeで
公募展を開催されました

テーマは「日本を描く」

この公募にチャレンジする
ことにしました

大好きな作家さんに
作品を見てもらうチャンスです

自分の絵が認められたら
出来るかどうか考えないで
プロのアート作家を目指します


私の絵は10年近く前の
誰にも相手にされない絵で
止まっていました

これ


もう一度絵を描くために
この絵からやり直しです


最初に光を描いてみました
太陽の神様ですからね

この絵を、小木曽誠さんの鬼講評に
提出させていただきました

鬼講評とは、小木曽誠さんが絵に
アドバイスをするYoutube企画です

鬼講評で、緑など思い切った色の
反射光など入れてはどうでしょうか?
というアドバイスをいただきました


反射光を入れる前に、背景を加筆しました

試行錯誤しながら、蓮や雲を描いています



前髪の追加を検討します


緑に塗ってみます
インドの神様みたい





アイキャッチとなる、目、唇、髪、爪
を描き込みます




顔に視線が集まる様に調整します

神像の存在感に背景が負けない様
に雲を加えます


公募展のお題「日本」感が弱いと
感じます


日本らしさを考えます

迷いながら、物足りない
背景を細かく描き込みます

ただ考えるより
描きながら考えると
アイデアが浮かび易いです


植物っぽさが出過ぎていると感じ
緑を渋い赤にしてみます

渋過ぎて、枯れそうです


鮮やかにしてみました

こちらの方が好きですが
インドっぽい雰囲気になってしまいました


思い切って背景の色を鮮やかなピンクにしてみます

「日本」を意識して描き込み、完成です

結果は…










「入賞」でした!
はじめて絵で賞をいただきました



この入賞でアート作家になる決心を持てました

感謝しています
ありがとうございます!

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